2024/02/01 16:31

日常的なメンテナンス

バイオリンのショップやブログの記事などで
「弦は3カ月~半年で交換すべき」
は嘘ではありませんが、ここで少し考えてみましょう。

毎日30分しか練習しないAさんと、毎日2時間練習するBさんを比べたら、 Aさんに比べるとBさんは4倍も弦や弓毛が消耗します。
さらに小さなお子様は自宅練習ではなかなか集中できず、 30分と決めた練習時間も気が散ったりして途切れがちで、まるまる30分弾き続けることも難しいでしょう。
ところが弦は、ある程度弾いた状態からだんだんと音が良く鳴りはじめ、最盛期が一番艶っぽく、 やがてさまざまな理由からシャープさが薄くなり寿命を迎えるようです。

このような弦とコマの特性から、バイオリンのショップや演奏する人によって、交換時期の推奨は様々です。
弦の種類によっても異なりますが、音大生やプロで1カ月、ふつうは2時間練習なら3カ月から半年くらいを推奨されるようです。
しかし前述の通り、お子様の場合はその2倍~3倍くらいの周期で考えておけば良いかと思われます。

もちろん倍音成分に変化が生じてこもった感じに聞こえたりしたら明らかに交換時期ですから、 そのときは躊躇せず交換しましょう。
弊社のレンタルプランなら1年に一度サイズ変更すれば、 必ず新しい弦が装着されて届きますので、面倒な弦の交換は不要です。
また、おまかせPlusサポートパックならご希望に応じて1サイズごとにレンタル期間中1回(使い始めてから次のサイズに交換するまでの期間に1回) 交換用の弦をお送りします。
レンタルプランでは弓も調整済のものが同梱されています。
もちろん弓毛も張替が必要で、半年から一年での交換を推奨される方もいらっしゃいますが、 丁寧に扱えば(練習が終わった時に、ほんの少し張った状態までねじを緩めておけば) こちらも長く利用できます。
レンタルプランなら1年に一度くらいで本体ごと交換しますので安心です。

日常のメンテナンスは松脂の塗り込みと付属のマイクロファイバークロスでのクリーニングで十分です。
マイクロファイバークロスでのクリーニングは小さい方が松脂ふき取り用です。
余分な松脂は弦や弓の竿に付着しますので、練習の終わりにはしっかりふき取ってください。
弓毛の松脂はクロスでのふき取りは難しくトラブルになりますので、弦に付着したほうをふき取ります。
マイクロファイバークロスがべたべたしてきたら洗濯して繰り返しご使用下さい。
大きい方のマイクロファイバークロスは本体の汚れ取り用です。
こちらも汚れたら洗濯して繰り返しご使用ください。

故障ではありませんが・・・指板用シールの貼付け

バイオリンにはフレットが有りません。
そのため小さなお子様の練習用に、指板にシールを貼って音程を取る練習を薦められる先生も いらっしゃいます。
当社のバイオリンは指板にシールを張っても構いませんが、指板以外の部分には何も張らないようにして ください。
ステッカーなどを張って跡が残った場合、ニスの塗り直しなどの修理作業が発生します。
この場合は作為的な故障となり、保険適用外となります。ご注意ください。

弦を自分で購入して張替

弦により音色も変わりますし、弾き易さも材質や太さによってかなり変わってきます。
ご希望の弦に張り替えていろいろお試しいただいても大丈夫です。
当社では、弦は消耗品として取扱いますので、返却時に全ての弦が外されていても問題ありません。
また、おまかせPlusサポートパックご利用中の場合は、 『弦サポート』もございます。