2024/02/01 13:47
バイオリンの歴史
その起源は諸説ありますが、伝説でもあり、はっきりしたことはわかっていません。
しかし16世紀半ばに突如として改良の余地のないほどの完全な楽器、バイオリンが北イタリアのクレモナで生まれました。
17-18世紀に入るとニコロ・アマティ、ストラディバリ一族、グァルネリ一族など著名な製作者が続出しました。
中でも特に卓越した製作者であるアントニオ・ストラディバリは、
二人の息子と共に、その生涯で1000挺を超える名器を生み出したと言われています。
17世紀に作られた楽器が今でも名だたるバイオリニストたちの羨望の的であり、
そのストラディバリウスの美しい調べを、現代においても私たちは聴くことができます。
ストラディバリは1680年、クレモナのサン・ドメニコ広場に工房を構えたと言われています。
(私たちの工房のある建物は「クレモナハウス」と名付けられています。)
バイオリンの魅力
ひとつの楽器としてはとても長い歴史を持つバイオリン、 その魅力は一言で言えば擦弦楽器ならではの多様性でしょうか。
コンパクトな楽器でありながら、さまざまな奏法と重音や和音、4オクターブを超える音域から生み出される美しいハーモニー。
ソロでもアンサンブルでも…また日本中にあるたくさんのアマチュアオーケストラでの活躍も!
楽しみ方がここまで多様な楽器は、バイオリンだけと言っても過言ではないでしょう。
そんなバイオリンを愛して、とうとうその製作者にまでなってしまった人が私たちのすぐそばに居ました。
バイオリンの歴史で紹介しました「クレモナハウス」。
オーナ自らの住まいでもあり工房も併設するその「クレモナハウス」から黙々と生み出される素晴らしいバイオリンが私たちを魅了しました。
武蔵野のバイオリン・メーカー、カルミナストリングスさんです。
三鷹駅からほど近い住宅街の中、ユニークな外観をまとったクレモナハウスの視聴室は、 米国製のオーディオがいちばん輝いていた時代のJBLパラゴンが鎮座し、 オールドバイオリンやヴィオラ、チェロなどの楽器たちが、 無造作に飾られたオブジェとともに心地よい空間を演出しています。
中2階の工房では、歴史を創り出す直前のバイオリンたちが、光を浴びる瞬間をまちわびるかのように、 少し薄暗い部屋の中で静かに並んでいます。
私たちは、このカルミナストリングスにて長年にわたるバイオリンのメンテナンス・ 製作を通して匠の技を持つ高橋様を、弊社バイオリン事業の技術顧問にお迎えしました。